2024/06 Journal of Synchrotron Radiation 誌に論文が掲載されました

論文掲載

2024年6月20日付で、IUCr(国際結晶学連合)の学術誌 Journal of Synchrotron Radiation誌に論文が掲載されました(Open Access).

タイトル: “Development of a portable and cost-effective femtosecond fibre laser synchronizable with synchrotron X-ray pulses”
著者: 金島圭佑,京田拓己(2023年度M2),菅田秀太(2023年度M1),田中義人
https://doi.org/10.1107/S1600577524003667

放射光X線パルスを用いて時間分解分光を行うには,放射光と同期したレーザーシステムが必要です.放射光施設においてレーザーシステムが併設されたビームラインは限られており,現地での調整も非常に大変です.本論文では,放射光と同期可能で,簡単に持ち運べるフェムト秒ファイバーレーザーシステムを開発し,その性能を評価しました.本システムを用いることで,レーザーシステムが併設されていないビームラインでも,レーザーと組み合わせた実験が行えるようになります.また,大学内の実験室で測定試料の設置やレーザーの調整を済ませてから放射光施設に持ち込むことで,すぐに実験を始めることが可能になるため,限られたビームタイムの有効利用にもつながります.

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